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骨粗しょう症検診で引っかかった方へ
〜なぜ「精密な骨密度検査」が大切なのか〜
検診で「骨密度が低い」と言われたけれど…
自治体や職場の骨粗鬆症検診で「骨密度が低めです」「精密検査をおすすめします」と言われて、不安になった方も多いのではないでしょうか。
実は、検診で行われている骨密度検査と、病院で行う精密検査では、測っている場所や正確さが大きく違うことをご存じでしょうか。
検診で多いのは「かかと」で測る検査です
多くの骨粗鬆症検診では、かかと(踵)に超音波を当てて測る方法が使われています。
この検査の特徴
・靴下を脱ぐだけで簡単
・放射線を使わない
・短時間で測れる
そのため、検診向きの検査方法です。
ただし――
👉 実際に骨折しやすい場所(背骨や太ももの付け根)を直接測っているわけではありません。
骨折しやすいのは「背骨」と「太ももの付け根」
骨粗鬆症で問題になるのは、主に
・背骨(腰の骨)
・太ももの付け根(股関節)
これらの部分は、
・いつの間にか骨折していた
・転んだだけで大きな骨折につながる
といったことが起こりやすい場所です。
👉 治療が必要かどうかを判断するには、これらを正確に測る必要があります。
当院で行っている「DEXA(デキサ)法」とは?
当院では、**DEXA法(デキサ法)**という検査で骨密度を測定しています。
DEXA法の特徴
・背骨(腰椎)・太ももの付け根(大腿骨近位部)を直接測定
・現在の診療ガイドラインで最も信頼されている方法
・わずかな放射線で、体への負担はとても少ない
・治療開始・薬の選択・経過観察に使える数値が出る
👉 「正確な診断」と「適切な治療方針」を立てるための検査です。
検診で引っかかったら、放置しないでください
検診の結果は、あくまで**「詳しく調べた方がよいかどうかの目安」**です。
・すぐに薬が必要な方
・生活改善だけで様子を見てよい方
・定期的な経過観察が大切な方
これは、精密な骨密度検査をしないと判断できません。早めに知ることが、将来の骨折予防につながります
骨粗鬆症は、痛みがないまま進行することが多い病気です。だからこそ、このタイミングで、正確な検査を受けることがとても大切です。
まとめ
・検診の骨密度検査は「簡易チェック」
・治療判断には「DEXA法による精密検査」が必要
・骨折を防ぐためには、早めの対応が重要
「まだ大丈夫かな…」と迷われている方も、一度、正確な骨密度を測ってみることをおすすめします。
作成者:小野田亮介(整形外科専門医)





